トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2023/12/26

【高知】高知県 四国カルスト公園縦断線を拡幅 

 高知県は、県道四国カルスト公園縦断線渋滞対策検討委員会(委員長=那須清吾高知工科大学経済・マネジメント学部教授)の第2回会合を開き=写真、星ふるヴィレッジTENGU〜天狗トンネルまでの1工区を草原側へ、その他の2〜6工区は山側へ拡幅するなどの道路整備方針をまとめた。いずれも現道の幅員4〜5bから7bまで広げ、車両のすれ違いに支障を来さないよう2車線化を行う。
 1工区の延長は260bで、既存の休憩所施設付近80bが石積み構造、残る160bを土羽構造とする。工事の支障となるカルストテラス駐車場や待避所などは道路南側で復旧する。
 天狗トンネル西側の2〜6工区では、山切工と落石防止ネットによる工法を採用。整備延長の内訳は2工区が200b、3工区が160b、4工区が145b、5工区が115b、6工区が185b。
 この他、ロードキル対策として車両速度を抑える路面舗装、希少植物の育成や現場発生土の有効活用のため先行して工事を行う2〜6工区での発生残土を1工区での盛土工に利用する案などを報告した。
 四国カルスト公園縦断線は高知県と愛媛県の県境を縫うように通る全体延長15・5`の道路で、高知県管理区間が延長6・5`、愛媛県管理区間が延長9・0`。星ふるヴィレッジTENGUや姫鶴荘など観光施設をつなぐ区間で離合可能な道路整備を目指し、今後愛媛県との調整などを行っていく。今後の予定では2024年2月下旬に第3回会合を開き対策案をまとめる。

提供:建通新聞社