トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2023/12/26

【滋賀】高島市 新ごみ処理施設の整備

 高島市環境センター建設課は25日、安曇川町田中地先(泰山寺区)の新ごみ処理施設建設について、「施設整備基本計画(素案)」を取りまとめ、パブリックコメントの募集を開始した。期間は1月24日まで。素案の閲覧方法は、同課または各支所での文書閲覧、同市ホームページ。
 また、このほど開かれた検討委員会で、施設発注方式は「総合評価一般競争入札」で進めるのが適切と判断。公募型プロポーザルの選択肢も完全に否定はしていないが、今のところ総合評価一般競争入札が有力―としている。事業方式については「DBO方式」で進めていく考えも示しており、メーカーアンケートの結果では、平均額として建設工事費は、ごみ焼却施設が約81億円、リサイクル施設は約32億円となり、プラスチック選別処理に関する諸費用は約5億円を見込んでいる(全て税込金額)。
 現段階での施設本体の整備スケジュールは、24年度から事業者の選定を行い、26年の夏頃から実施設計、27年夏頃にごみ焼却施設の建設工事に取り掛かる。工事期間は21ヵ月を予定。29年4月の試運転を経て、同年11月から本稼働する考え。また、リサイクル施設の建設工事は、29年10月頃から設計・確認申請変更など行い、30年4月からの工事着手。工事期間は試運転含む24ヵ月を見込み、32年4月の本稼働を目指す。
 また、造成の工事スケジュールは、24〜25年度に基本検討、実施設計(許認可含む)に取り掛かり、26年度から工事着手し、1ヵ年での完了を目指す。そのほかに、現在取り掛かっている生活環境影響調査は24年度末で完了、施設整備基本計画は今年度末で完了する。
 建設が予定されている安曇川町田中地先(泰山寺区)は、対象面積4万3250・61平方bで、新ごみ処理施設の整備概要は、ストーカ式焼却炉で、処理能力 約52d/日(26d/日×2炉)、処理対象物は家庭等から発生する燃やせるごみで、ごみの焼却で回収した熱エネルギーについて積極的な有効利用を図る。リサイクル施設は、処理能力 約6d/日(粗大ごみ5d/日、資源ごみ(カン、ペットボトル等)1d/日)、処理対象物は、家庭等から発生する粗大ごみ、不燃ごみ、資源ごみで、環境学習施設等を併設を予定。
 なお、ごみ処理施設建設候補地選定業務・整備基本計画策定業務は、パシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)が担当している。

提供:滋賀産業新聞