日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/12/21
【埼玉】県大久保高度浄水工事、技術提案に2課題
県は技術提案型総合評価方式で19日に入札公告した「大久保浄水場高度浄水処理施設建設工事」の提案テーマに、コンクリートのひび割れ抑制に関する工夫と、誰もが働きやすい現場づくりの工夫の2点を設定した。
同工事で整備する高度浄水処理施設のうち、池構造物のコンクリートでは特に水密性・耐久性の品質が求めらる。入札参加者からは、ひび割れの抑制につながる材料・打設・養生それぞれの工夫を募る。
もう一つのテーマ「誰もが働きやすい現場づくりの工夫」では、建設業労働者の減少が進む現状を踏まえ、工期末(2029年3月30日、準備と後片付けの期間は除く)までにわたり、魅力アップ向上などにつながる工夫に期待している。
「誰もが」の射程を参加者がどう判断するかで、提案内容には違いが出そうだ。快適トイレの設置は評価の対象外。
新たな高度浄水処理施設は、大久保浄水場内の旧排水処理施設跡(敷地面積約2万u)が建設地。計画浄水量は72・8万t/日。29年4月の稼働開始を目指す。