日本工業経済新聞社(群馬)
2023/12/21
【群馬】地盤改良工事の着手へ 2〜3月発注準備
県富岡土木事務所は、西毛広域幹線道路安中富岡工区の整備について、富岡市上高尾地内で行う地盤改良工事を2024年2〜3月の発注へ準備を進めている。入札方式は検討中。24年度は地盤改良工事施工箇所で行う排水管布設工事などを計画している。測量設計はアマネックス(前橋市)が手掛けた。このほか同工区では(仮称)山寺入橋の上部工事を27〜28年度、防護柵設置工事などは28〜29年度の実施が見込まれる。
同事務所が整備を担当するのは主要地方道前橋安中富岡線から北上した1600m区間。全幅10・5mの2車線道路として整備する。車道部の幅員は路肩含めて8m。西側に設置する歩道は幅員2・5mで設置する。山寺入橋の整備箇所は区間のほぼ中央部にある富岡市清掃センター西側に位置し、くぼ地を跨ぐ橋梁となる。
今回発注を計画する地盤改良工事は、山寺入橋のA2橋台から安中市側へ約270m向かった箇所で行う。現場は谷地形となっている。地盤改良工事は中層混合処理により実施する。
24年度は今回地盤改良工事を発注する箇所で行う排水管布設工事を計画している。工事ではφ1100oの高耐圧ポリエチレン管を延長約146m布設する。
山寺入橋は、橋長105・5m、幅員11mの3径間PCポストテンションコンポ桁橋。現在A1橋台工事を進めているところ。なお、A2橋台やP1、P2橋脚は完成している。
上部工は架設桁架設を計画している。1径間当たり34・7mの主桁について5分割で工場製作し現場で組み立てる。内訳は9mの主桁が3本で、約3・85mの主桁を2本製作する。各径間ごとに4本ずつ、合計12本架設する。主桁は桁高2・3m、上幅1・3m、下幅70pで整備。主桁全体は77・4tの鉄筋と553・3立方mのコンクリートにより工場製作する。同橋の詳細設計は近代設計(東京都千代田区)がまとめた。
現在、山寺入橋のA1橋台工事のほか、山寺入橋のA1橋台から富岡市側へ450m向かった箇所において切土工事を24年9月中旬までの工期、また、山寺入橋のA2橋台から安中市側へ140m向かった箇所で仮設道路工事と一部盛土工事を24年3月末までの工期で、それぞれ岩井建設(富岡市)が進めている。地盤改良工事と排水管工事は完了している。