東北地方整備局能代河川国道事務所は、直轄権限代行で推進する国道105号・大覚野峠地区防災事業に関し、4号トンネル(L745m)の詳細設計を公告、2月15日に開札する。履行期限は6年12月27日。このほか、事業区間(仙北市西木町上桧木内〜北秋田市阿仁比立内)の地質調査も同日に開札する。事業は災害に強いネットワーク確保を目的にバイパス化するもので、3年度から着手している。
国道105号は県南・県北を結ぶ物流、観光における重要路線となっているが、大覚野峠地区は事前通行規制区間で、険しい地形により道路線形が悪いほか、地すべりや雪崩、落石等による通行止めが発生している。仙北市西木町上桧木内〜北秋田市阿仁比立内の延長5,700mをバイパス化することで、災害に強いネットワークを確保する。
対象区間では、トンネル4本(1号L910m、2号L2,790m、3号L740m、4号L745m)や橋梁4橋(1号L20m、2号L30m、3号L30m、4号L50m)を整備する。4号トンネルの前後に計画している5号橋(L40m)と6号橋(L40m)については、ボックスカルバートでの整備も検討している。
道路詳細設計はセントラルコンサルタントが担当。また、これまで1号トンネルと2号橋の詳細設計・地質調査、2号トンネルの地質調査に着手。このうち1号トンネルは建設技術研究所が2月22日の履行期限で進めている。今年度は工事用道路等の測量業務と、工事に必要な用地取得のための調査にも着手している。
提供:
秋田建設工業新聞社