トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2023/12/21

【滋賀】県木之本支所 杉本余呉線のバイパス道路新設

 県長浜土木事務所木之本支所は、トンネル約1・5qと橋長約45bのポストテンション方式PC単純バルブT桁橋梁他で構成するバイパス道路新設を計画している長浜市の県道「杉本余呉線」整備事業について、21年度委託したトンネル・道路部分の詳細設計を23年1月完了し、引き続いて2月に委託し24年2月完了見込みの橋梁部分の詳細設計と並行して23年度進めてきたトンネル用地の協議・取得を経て、24年度順当にトンネルを先行発注したい考え。トンネル施工方法はNATM工法を採用する方針で、予算措置等が順調にいけば24年度第1四半期にもトンネル施工の初弾工事を発注・着工し、約4〜5ヵ年で施工したい方針。またトンネル施工中もしくは施工後順次、橋梁の初弾工事も発注・着工し、下部工および上部工の施工を全体で4〜5ヵ年で進めたい考え。
 23年に石居設計(彦根市)に委託した(2月8日開札)杉本余呉線補助道路整備設計業務では、トンネル出口の長浜市余呉町上丹生地先で高時川を架橋するため新設する橋梁について詳細設計を行う。橋梁上部はポストテンション方式T桁橋で橋長約45b、幅員は約7・5b(2車線対向のみ、歩道なし)、下部工は橋台2基。委託期間は283日間で24年2月頃完了見込み。
 トンネルおよび前後道路部分の詳細設計は21年度末にウエスコ滋賀営業所(草津市)に委託し期間延長を経て23年1月完了した。トンネルの全長は約1・5qで全幅員は約8・5b、2車線対向で監査路を備える。
 トンネル(道路)部分の予備設計はセントラルコンサルタント(滋賀営業所・大津市)に委託し21年度完了。予備設計内ではトンネル約1・5qは整備可能な適地を通る若干南方向に湾曲したルートを選定した。橋梁の予備設計は基礎地盤コンサルタント滋賀事務所(大津市)が21年度担当し余呉町上丹生側のトンネル出口から平地部や高時川を渡るルートで計画した。
 このほか、21年度トンネル整備に向けた基礎調査として21年度環境調査を玉野総合コンサルタント滋賀事務所(大津市)に、用地測量をキタイ設計(近江八幡市)に、22年度地質調査を正和設計(大津市)に委託しそれぞれ完了。
 冬期通行の利便性のため杉本余呉線で計画するバイパス道路は、起点の長浜市木之本町杉本地先と、終点の同市余呉町上丹生地先を2車線道路で結ぶ総延長約1・7q。現道は湾曲し道幅が狭く冬期通行が不便なため、地域の交通環境の向上を図るためこのうち約1・5qをトンネル区間、一部に橋梁を整備するバイパスを計画。
 トンネル・道路部分の詳細設計は23年1月完了し次いで発注した橋梁部分の詳細設計を24年2月完了に向けて進める。並行して23年度取り組んだトンネル用地の取得を経て24年4〜6月にも、NATM工法でトンネル整備の初弾工事を発注・着工し4〜5年で施工、予算措置等を経て順当に橋梁工事も発注・着工し4〜5ヵ年で完了したい考え。

提供:滋賀産業新聞