珠洲市は28日、「新市営住宅団地建設工事に伴う基本設計業務」を開札する。予定価格は263万円。飯田町にある旧専売公社跡地の市有地に、W造平屋建て延べ150平方メートルを計4棟整備する計画で、5月の奥能登地震で住宅が被害を受け、応急仮設住宅で暮らす被災者の新たな受け皿を確保する。
敷地面積は2556・41平方メートル。1棟あたり2戸を収容し、間取りは2〜3LDKとする。各戸にポーチや玄関、リビング、ダイニング、キッチン、寝室、風呂、トイレなどを備える。建物は国認証の「ZEB Ready」(省エネで50%以上エネルギー消費を削減)相当とする。直接工事費には2億円を見込む。
基本設計の履行期間は来年3月29日まで。来年度に実施設計、建設工事に着手し、2025年6月の入居開始を目指す。今年10月に国の社会資本整備総合交付金事業の交付決定を受けた。測量業務はシーベルが担当。
奥能登地震で最大震度6強を観測した正院地区では、自宅に住み続けることが困難な被災者向けの応急仮設住宅が県によって3カ所計16戸整備された。入居者の使用貸借契約は25年6月で終了する。