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建通新聞社(神奈川)
2023/12/15

【神奈川】県 31団地7382戸を建替 新規は8団地

 神奈川県は、「神奈川県県営住宅 健康団地推進計画」を年度内に改定し、新たに大島団地など8団地を建て替え対象に追加した。2024〜33年度までの10年間で31団地7382戸の建て替えに着手する。23年4月時点で204団地1700棟4万4833戸ある県営住宅のうち、今後10年で約61%にあたる約2万7000戸が築50年以上を迎えて建て替えが必要になるとしている。
 健康団地推進計画は、県営住宅を「だれもが健康で安心していきいきと生活できる健康団地」へ再生するため、19年3月に策定した。施設の老朽化から入居者が減少し、家賃収入が減少することで施設整備が滞るという悪循環から脱却することを目指す10カ年の計画で、原則5年ごとに見直しを行うこととしている。
 建て替えの平準化に当たっては、施設の建設後50年から法定耐用年限70年の間に建て替えるため、今後30年間で約2万7000戸の建て替えを実施する。24〜33年度の計画期間で、31団地7382戸を建て替え、12団地869戸を集約化(用途廃止)する。
 24〜28年度までの前期に建て替え事業に着手するのは、▽千丸台団地▽笹山団地▽磯子中原団地▽いちょう上飯田団地(一部)▽鶴ケ峰団地▽横山団地▽上溝団地▽富士見団地▽追浜第一団地▽走水団地▽浦賀かもめ団地(一部)▽横内団地▽亀井野団地▽藤沢大庭団地▽いちょう下和田団地(一部)▽上宮田団地▽鶴巻団地▽伊勢原テラス団地▽伊勢原峰岸団地▽綾瀬寺尾団地▽寒川新橋団地▽二宮団地▽二宮中里団地―の計23団地。
 今回の計画では、新たに29〜33年度までの後期に建て替える8団地を追加。大島団地、上矢部団地、津久井浜団地、平塚山下団地、藤沢西部団地、吾妻団地(一部)、文郷山団地、沼目団地が対象となる。
 今後24年1月にかけて県民の意見を募集した後、2月の第1回県議会定例会の建設・企業常任委員会に改定案を報告。3月に改定計画を公表する。 
 健康団地とは、居住空間の改善やエレベーターの設置などバリアフリー化を行うとともに、健康促進や地域に開かれたコミュニティ活動のためのコミュニティルームなどを整備。ハード・ソフト両面から団地の活性化を目指す。

提供:建通新聞社