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秋田建設工業新聞社
2023/12/19

【秋田】秋田市南中の改築/築山・中通統合小の併設、PTA・各地区は賛成の意向

 秋田市教育委員会は、6年度から設計に着手する南中学校の改築で、築山小と中通小の統合小学校を併設する案に関し、PTAや各地区の団体からおおむね賛成の意向を確認できたことから、併設校とする方針で事業を進める。2月以降に開かれる第5回築山小、中通小学校統合検討委員会までの間、地元住民に併設校の理解を深めてもらうため説明会を実施するほか、課題への対応策などを検討する。

 築山小、中通小学校統合検討委員会(木山二郎会長)では、これまで児童数の推移を見ながら統合時期を検討するとしていたが、前回の検討委で併設校案が選択肢の一つとして示されたことから、各PTAや地区の会合では、統合の可否ではなく併設校に対する意見が多く聞かれたという。

 18日に開かれた第4回の検討委では、統合小を南中の併設校とする案について、PTAや各地区の団体が意向を報告。小学生と中学生が同じ校舎に通うことによるデメリット(反抗期による悪影響など)を不安視する声や、現小学校が避難所となっていることから、併設された後に避難所が確保されるのかを心配する声があがったものの、これらの課題が解決されるなら、児童数の減少を踏まえて併設校に賛成とする意向が示された。

 秋田南中は、職員室などがある管理棟(RC4F1,352u)、教室棟(RC4F2,525u)、屋体棟(1F特別教室棟RC916u・2F体育館S1,357u)、武道場(S1F381u)、給食室棟(RC1F175u)などで構成。躯体や設備の老朽化が著しく、6年度に設計、7年度から着工する予定。

 改築設計では、グラウンドに校舎を建設し、旧校舎を解体してグラウンドにする方法と、校舎の場所を変更せずに建て替える方法の2パターンを検討する。

 市内には、小・中学校それぞれで校舎があり廊下で繋がっている岩見三内小・中学校と、一つの建物に小・中学校の機能を設けている雄和小・中学校がある。南中では、小学校併設校とした場合、一つの建物とし4階建て以内を想定している。

 また、開校後に小・中両方のグラウンドが必要となり、現在の広さ(10,714u)では十分な用地を確保できないため、築山小のグラウンドを第2グラウンドとして活用することも視野に入れている。

提供:秋田建設工業新聞社