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滋賀産業新聞
2023/12/20

【滋賀】県湖東土木 野瀬川の新取水堰整備

 県湖東土木事務所は、管内で推進する「野瀬川」の河川改良によって農業用水の取水が困難となる彦根市大藪町地先の既設取水井堰のため計画している新たな取水堰の整備について、22年度委託した取水堰の詳細設計の期間を23年度末まで延長し進めている。取水堰の詳細設計と地元協議がまとまれば取水堰整備に係る予算措置を図り、事業費が確保できれば25年度にも工種毎に分離した初弾工事を発注・着工し、2〜3ヵ年で施工し完了させたい考え。
 22年度にキタイ設計(近江八幡市)に委託した野瀬川単独河川改良設計業務では、取水堰の詳細設計を委託(22年10月12日開札)。野瀬川で進める河川改修工事によって、農業用水の取得が困難になると予測されている大藪町地先の既設の揚水施設および取水井堰について、新たな取水堰の整備に向け、13年度に行った取水施設詳細設計で検討した取水堰起伏堤の形式を再検討し、再検討に伴い変更となる関連施設を再設計する。堤位置と堰天端高等の諸元は過年度業務の設定に準じる。
 設計対象となる取水堰施設(自動転倒ゲート)は、上部工(扉体、巻上装置等)および下部工(躯体、基礎工)、取付護岸工、護床工、操作室(上屋、設備ピット、機械・電気設備)、魚道―で構成。委託期間は5月23日までとしていたが24年3月末まで延長し、現在も業務中。
 野瀬川は、彦根市竹ヶ鼻町を源に、犬上川右岸側を北西に流れ、JR東海道本線を横過し、主要地方道大津能登川長浜線の下流で準用河川戸賀川を合流、彦根市大藪町で琵琶湖に流入する流域面積約3・8平方q、幹線流路延長約4・4qの河川。災害関連事業で実施済みの上流の約1q区間を除く約1・6qを対象に、滋賀県中長期整備実施河川のAランクに位置付けられ改良整備が進められている。

提供:滋賀産業新聞