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　屋久島尾之間診療所（杉下智彦理事長）が、計画する屋久島町の医療介護の拠点「おじゃんせウェルネスセンター」は、早ければ２０２４年５月までに本体工等に関する入札が行われる見通しだ。現在、実施設計をまとめており具体化が進む状況。全３期10年にわたる計画の１期整備が本格化する。
　旧尾之間支所（尾之間１５７）は２０１９年の閉庁。同診療所を事業主体とする設計共同体の提案を受けて跡地を利活用し、新施設の整備計画が進む。建物規模は、Ｗ造平屋建て約１０００�u。整備にあたっては日本財団が５億円を助成。現在、進む実施設計を24年２月までにまとめ、関係各所との確認を経て、順調にいけば５月までに工事に関する入札が行われる予定だ。同年７月に着工、25年12月の完成を目指し、26年４月の開業を見込んでいる。
　地域住民の医療拠点として、通所リハビリセンター、歯科診療所、障がい者就労レストラン、コーディネーションセンターの４機能を備える。多数の設計者が設計共同体として協力。全体統括は森林・環境建築研究所、意匠設計はパッシブデザインプラス、設計アドバイスは屋久島大屋根の会が担当する。��環（わ）の建築�≠�テーマにした整備に杉下理事長は「屋久島南部地域の方が人生の最後を安心して迎えられるよう、自然とつながり、共に生きる施設になれば」と笑顔で話した。