越前市は「越前市下水道整備基本構想(素案)」を公表した。塚、北両地区農業集落排水施設の公共下水道への接続などを盛り込んだ。
汚水処理施設整備の目標年次は2035年度とし、目標年次における汚水処理人口普及率の目標値は96・0%。
今回の見直しは、越前たけふ駅周辺区域の適正な汚水処理施設の整備方針を定め、良好な水環境保全を図るとともに、農・林業集落排水を公共下水道に接続することで施設の保有数を削減し、より一層効率的な汚水処理事業の実現を目指すのが狙い。
62・5ヘクタールを対象に検討した、越前たけふ駅周辺整備エリアの整備手法については、今後の土地利用や施設の整備スピードを考慮し、公共下水道が有利だと判断した。
一方、農集排施設の公共下水道への接続に関しては、▽北地区▽塚地区▽平吹地区▽白崎地区▽大塩・国兼地区―の5地区で検討。都道府県構想マニュアルに基づく経済比較を検討の結果、5地区とも公共下水道への接続が有利となったが、接続には各種下水道計画の変更や関係機関との調整などが必要なため、目標年次までに5地区を接続することは困難とし、塚地区と北地区を接続対象地区に選定した。
なお、今回の見直しにより、東部処理区には越前たけふ駅周辺整備区域62・5ヘクタール、塚地区・北地区約40ヘクタールが追加され、738ヘクタールとなる。