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北陸工業新聞社
2023/12/19

【富山】東海北陸道/交流、観光ネット拡充へ/城端スマートICが開通

 南砺市とネクスコ中日本が整備を進めてきた「東海北陸自動車道城端スマートインターチェンジ(IC)」の開通式が16日、南砺市のじょうはな座で開かれ、交流人口や観光ネットワークの拡充につながる市内4カ所目となるインター完成を祝った。
 式には国や県、市、ネクスコ中日本の関係者ら約60人が出席。冒頭、田中幹夫市長が「スマートICの機能を活用して世界遺産の合掌造り、市内各所の文化遺産などの観光地を結ぶ周遊ルートを形成し、企業誘致や観光振興による地域経済の活性化にもつなげ、市民が幸せに暮らし続けられる持続可能なまちづくりに全力で取り組む」と式辞。工事主体であるネクスコ中日本の森島貴代治執行役員金沢支社長のあいさつに続き、来賓から堂故茂国土交通副大臣が「開通により高速道路から降りて周辺地域を訪れることができるようになる。県や市をはじめとする沿線自治体との連携をさらに強化し、観光、産業の振興と地域活性化にこれまで以上に貢献できるよう取り組んでいく」、新田八朗知事が「高速道路へのアクセスが向上し、交流人口の拡大や観光ネットワークの充実が図られるなど、スマートICが地方創生を支える大きな原動力となり、南砺市はもとより県や飛騨地方のさらなる発展につなげるものと期待している」と祝辞を述べた。
 関係者によるテープカットとくす玉開披が行われ、壇上のスクリーンに現地の開通の様子が映し出された。
 南砺市立野原東の城端サービスエリアに、南砺スマートICに続く市内2カ所目のETC専用ICとして設置。上り・下り線にゲートが設けられ、市道桜ケ池クアガーデン線とつながる。施工は竹沢建設、安達建設、パナソニックコネクト、成瀬電気工事が担当。

未事業区間の早期着手を/全線4車線化へ決起集会

 東海北陸自動車道全線4車線化決起集会が16日、南砺市のじょうはな座で開通式に続いて開かれ、未事業区間である岐阜県側の早期事業化などを求めていくことを決議した。
 主催は、沿線の南砺市、砺波市、小矢部市、岐阜県高山市、白川村。田中幹夫市長が「東海北陸道は、中部圏との交流、連携活動を一層促進し、地域発展に欠くことのできない重要な道路。南海トラフ地震などの大規模災害時のリダンダンシーを確保する観点からも高速道路ネットワークの整備は喫緊の課題。飛騨清見ICから北側は暫定2車線区間があり、中でも最大の懸案とされる国内最長クラスの飛騨トンネルを含む飛騨清見ICから白川郷IC間は事業化がなされていない。今後も早期全線4車線化に向け、一丸となって取り組んでいくことを決意する」とあいさつ。来賓の堂故茂国土交通副大臣、新田八朗知事、橘慶一郎衆議院議員が祝辞を述べた。
 ▽飛騨清見IC〜白川郷IC間の早期事業化▽白川郷IC〜南砺スマートIC間の早期完成−を求める集会決議を採択し、堂故茂副大臣、小室俊二ネクスコ中日本社長に提言書を手渡した。
 県内区間は付加車線を含めすべて事業化。福光IC〜南砺スマートIC間約5キロ、五箇山IC〜城端SA間約10キロ、白川郷IC〜五箇山IC間約13キロで整備が進められている。

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