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建通新聞社
2023/12/18

【大阪】布施・城東工科高校の統合再編へ 改修費など要求 

 大阪府は、2024年度の当初予算編成要求書に府立高等学校再編整備事業費(23〜27年実施対象校)として、8292万9000円を要求している。布施工科高等学校(東大阪市宝持3ノ7ノ5)と城東工科高等学校(同市西鴻池町2ノ5ノ33)の統合再編に係る実施設計費や、西野田工科高等学校(大阪市福島区大開2ノ17ノ62)の機能統合先となる今宮工科高等学校(同市西成区出城1ノ1ノ6)の実習室の設計費などを盛り込んだ。
 府教育庁は9月の大阪府教育委員会会議で、府立高等学校再編整備計画に基づく本年度の実施対象校案を審議。9月議会での議論を踏まえ、11月の同会議で布施・城東工科高校の統合などを決定した。
 布施・城東工科高校の機能を併せ持つ統合新校施設整備工事事業では、実施設計費に628万4000円、基本計画策定費に541万5000円を要求。機能統合に向け、現在の城東工科高校の校舎を24年度末までに改修する。
 両校は少子化などによって中学校卒業者が減少傾向にあり、布施工科高校は6年連続、城東工科高校は3年連続で定員割れ。再編整備の対象校となった。再編では、長期企業実習やグローバル社会にも対応できる人材の育成など、両校の特色ある取り組みを発展させる形で統合整備し、学科を新設するなど教育内容を充実させる。
 改修する城東工科高校の規模は鉄筋コンクリート(RC)造4階建て他、総延べ2万1573・02平方bで、23年度時点の生徒数は439人。閉校する布施工科高校の規模はRC造4階建て他、総延べ2万3108・28平方b。敷地面積は3万8727平方bで、23年度時点の生徒数は430人。
 また、西野田・今宮工科高校の機能統合校施設整備工事事業では、今宮工科高校の実習室などの設計費に149万6000円、工事費に78万1000円を要求した。4年連続で定員割れとなっている西野田工科高校を閉校し、「工業デザイン系」と「教養系列 くらしの機械・電気系列 生活デザイン系列」を今宮工科高校に継承する。
 改修する今宮工科高校の規模はRC4階建て他、延べ2万1697・54平方b。生徒数は全日制・定時制合わせて594人。閉校する西野田工科高校の規模はRC造地下1階地上5階建て延べ2万6588・60平方b。敷地面積は1万7620平方bで、生徒数は23年度時点で全日制・定時制合わせて396人。
 閉校する布施工科高校と西野田工科高校の活用については、今後検討する。閉校時期はいずれも27年3月31日。
 府はこの他、泉尾・東淀・生野工業高校の3校を統合再編し新しい工業系高校の整備を進めている。全ての統合再編が終われば、現在13校ある府内の工業系高校は9校となる。