愛荘町は、町道西出島川線の宇曽川橋梁「多賀橋」(島川地先)と町道円城寺我孫子線の開水路橋梁「旧みな川橋」(円城寺地先)の2橋を対象に、既年度発注の橋梁点検結果を基に、現状の損傷劣化の原因や進行状況を把握し、適切な補修(改築)工法を選定、効果的な維持管理を行なうための設計業務を発注した。
担当は、11月27日に開札した条件付一般競争入札で落札した樺キ大テック(東京都中央区)滋賀営業所(大津市)。履行期限は、来年3月20日まで。町は、早期の工事実施を目指して行く。
「多賀橋」は、橋長20b、幅員3・3bで、1960年(昭和35年)12月5日に供用が開始された単径間の直橋。上部構造形式はPCポステンT桁橋、下部構造形式は重力式橋台(2基)。通過交通量は比較的少なく、桁下高はH3・5bで下部河川の水量は多い。
2019年度に行なった定期点検で、主桁に鉄筋が露出、支承本体とアンカーボルトに腐食、舗装に欠損が見られるなど、補修及び維持工事を行なうことが望ましいと「健全度U」の判定となっていた。
また、「旧みな川橋」は、橋長2・6b、幅員7・5b(拡幅歴あり)で、架設年次は不明ながら昭和30年台と推察される単径間の直橋。上部構造形式はRC床版橋、下部構造形式は重力式橋台(2基)。通過交通量は比較的少なく、桁下高はH0・9bで下部河川の水量はやや多い。
2020年度に行なった定期点検で、主桁に鉄筋が露出、竪壁にひびわれが見られ、橋台(元橋部)の背面土の空間があり、早期の補修が必要と「健全度V」の判定となっていた。
このため、損傷状況の確認調査を行なった上で、補修(改築)工法の選定及び設計を行ない、概算工事費の算定までを実施する。
提供:滋賀産業新聞