国土交通省岡山河川事務所は、国の補正で予算化した岡山市東区西幸西地区(乙子水門南側)にある乙子漁港内の突堤復旧工などに着手する。このうち、吉井川西幸西河道整備工事を2024年1月中にも一般競争入札として公告する予定。
吉井川河口部高潮・耐震対策の築堤・護岸整備は河川両岸で下流側から整備を進めており、左岸側にある乙子漁港でも高潮堤防築造工事中で、漁港突堤部分は現在作業ヤードとして使用している。このため、築造工事の進捗を踏まえて、今回の補正で突堤延長約90bの復旧工事とともに漁港内河道整備の浚渫工約4000立方bを行う。
工期は約16カ月、工事規模は1億円以上2億円未満を見込む。
突堤復旧工事が完了すれば、漁港周辺の高潮堤防・耐震護岸工は同漁港北側延長100b弱の区間(漁港から乙子水門付近)の整備が残る。24年度予算で工事費が確保できれば、同年度中にも工事着手する見通し。
吉井川河口部はゼロメートル地帯で、高潮浸水被害を受けやすく、大規模地震時の液状化現象で堤防沈下・崩壊の可能性もあるため、高潮・堤防耐震対策事業を進めている。整備により、04年8月に発生した既往最潮位の高潮が発生しても浸水被害が防止できるとしている。
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提供:建通新聞社」