建通新聞社(静岡)
2023/12/13
【静岡】県12月補正予算案 投資的経費292億追加
静岡県は、2023年度12月補正予算案に歳出総額368億6100万円を追加した。政府の23年度補正予算に盛り込まれた経済対策関連の国費に対応するためのもので、歳出総額のうち、一般会計の公共事業費には291億7800万円を追加。繰越明許費や債務負担行為などとして予算を計上し、23・24年度の2カ年で事業を執行する。
政府の補正予算に計上された「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための5か年加速化対策」の国費を活用し、投資的経費の大半を県内の国土強靱化関連の公共事業費に配分する。
一般会計の投資的経費の総額は291億7800万円。内訳は、国土交通省関連の国費を充当する一般公共事業に242億4600万円、農林水産省関連の国費を充当する公共事業関連に17億6800万円、直轄事業負担金に30億7600万円、県単独事業費に8800万円となる。
前年度の12月補正予算(追加分)に計上された投資的経費は369億1800万円で、23年度の追加分は21・0%減額された。ただ、前年度は国庫補助・交付金事業の内示前に補正予算を編成したため、内示の時点で県に配分された予算は約50億円を減額しており、実際に執行された予算と比べると10%程度の減少になるという。
一方、県単独事業費は前年度の14億3200万円から8800万円へと大幅に減少している。
一般公共事業費の補正額の内訳は、河川関係が92億1800万円(133カ所)となり、前年度に続いて最大の予算額となる。砂防の47億9000万円(134カ所)、道路の41億6200万円(115カ所)が続いた。この他、流域下水道事業にも、狩野川東部の老朽化に7200万円を計上している。
追加分ではこの他、県立学校の長寿命化事業に8090万円を計上。浜名特別支援学校の屋上防水・外壁改修を実施する。特別支援学校の維持修繕費にも9870万円を追加する。障害者施設等整備費助成には1億7000万円を追加し、障害福祉サービス事業所1カ所の施設整備費を補助する。