高知県は、香南市野市町にある野市総合公園の再整備に向けた検討を進めており、12月7日に開催した第3回検討委員会では公園のゾーニングやインクルーシブ遊具の導入、Park―PFI制度導入の検討など盛り込んだ整備方針案について確認を行った。
野市総合公園は中核となる「のいち動物公園」がある自然動物園ゾーン、区域の一部のみ解説している自然体験ゾーン、ファミリーレジャーゾーン(未供用)の3ゾーンで構成している。計画面積59・7fのうち、供用面積は19・9f(供用率33%)。必要性や実現性を評価し、ファミリーレジャーゾーン(35・5f)を公園区域から除外する方針を示した。
自然体験ゾーンでは未供用区域の面積4・3fで、事業費負担軽減や施設の魅力向上効果を期待し、Park―PFI制度の導入を検討する。
のいち動物公園は老朽化などが進み、開園当初からスペースの拡張などを行っていない獣舎について、環境エンリッチメントの考え方に基づいた設備の変更・追加、繁殖などに必要な隔離用バックヤードの検討などを実施、動物の生活に配慮した環境づくりなどを行う。
県では、学識経験者や行政関係者、利用者などで構成する検討委員会を設置し、「今後の30年に向けた再整備」について検討を進めてきた。これまでの検討会で動物園の運営・管理に関わる議論を経て今回の再整備方針案をまとめた。2024年2月ごろに開く第4回会合で方針を策定する予定。
提供:建通新聞社