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建通新聞社四国
2023/12/12

【香川】東讃統合高校 整備スケジュール明らかに

 香川県は、さぬき市に建設する東讃統合高校の工程計画と配置計画案などを含む基本計画案をまとめた。2024年2月から基本設計に着手し、24年度末までにまとめる。また、試掘の結果、建設予定地の大部分に遺跡があることが分かったため、24年11月から埋蔵文化財調査を行う。建設地内でエリアを分けつつ、調査と並行して造成工事などを25年6月から27年7月まで実施する。
 25年7月から26年6月の約1年間で実施設計を行い、造成完了後の27年8月から学校建物の建設工事に着手する。23カ月間の工期を経て、完成後の29年度にグラウンド工事や外構工事などを仕上げて30年4月の開校に備える。淀谷圭三郎教育長が、12月5日の県議会11月定例会文教厚生委員会で説明した。
 現時点で想定している東讃統合高校の主な施設規模とそれぞれの延べ床面積は、校舎(1万1000平方b)、工業棟1(1100平方b)、工業棟2(830平方b)、体育館(1800平方b)、多目的ホール(1000平方b)、柔剣道場(520平方b)、弓道場(190平方b)、農業本部(1100平方b)、食品加工実習室(500平方b)、農業施工実習室・造園施工実習室(420平方b)、ライスセンター・管理室兼倉庫・出荷調整室・出荷調整管理室(350平方b)、資材室(400平方b)、コンソーシアム施設(740平方b)、体育倉庫・部室など(280平方b)、設備棟(90平方b)。
 校舎については、当初は3階建てを想定していたが、北側の棟を4階建てにするよう変更した。校舎東側の工業棟1についても平屋から2階建てとしている。
 新しい高校には、県内の高校で初となる地域連携スペースも設ける予定だ。淀谷教育長は「統合高校の魅力の一つとなる」と話した。同スペースはコンソーシアム施設と多目的ホールで構成し、コンソーシアム施設には食堂や販売所・展示スペース、ものづくり工房、地域連携室の機能を備える。多目的ホールは卓球やバドミントンなどの選択体育や部活動の練習場所、講演会、スポーツ教室に使う他、ドローン実習場、総合的な探求の時間や課題研究などの成果を学校の内外に発表するための場としても活用する。

提供:建通新聞社