日本工業経済新聞社(群馬)
2023/12/11
【群馬】大笹上流床固群、第4第5帯工広告へ
国土交通省利根川水系砂防事務所は、嬬恋村大笹地先の吾妻川で進める大笹上流床固群の設置事業について、第4帯工および第5帯工の工事を一括して第4四半期に一般競争入札で公告する。工事発注規模は6000万円から1億円未満となる。設計業務は砂防エンジニアリング(埼玉県川越市)が手掛けた。
今回発注となる帯工のコンクリートボリュームは第4帯工が約430立方m、第5帯工が約460立方mの規模。吾妻川の左岸側の施工となる。工期は約11カ月を見込む。
全体計画としては、第4帯工は150m、第5帯工は93mで構成されており、22年度は前橋地建(前橋市)が第4および第5帯工の工事を実施している。今回の発注により第4および第5帯工は完了となる予定で、完成時期はどちらも24年度中を計画している。
23年度は、すでに第2および第3帯工での工事を一般競争入札で公告しており、山藤組(桐生市)が手掛けている。第2および第3帯工については本年度で完了する予定となる。
今後、同床固群では管理用道路約450mの工事を計画している。内容は、国道144号から延長約450m、幅員3mで整備し、コンクリート舗装で仕上げる予定。整備の完了は24年度を見込んでいる。
大笹上流床固群は嬬恋村大笹地区を流れる吾妻川を対象とする床固群で、総延長約400m。床固工3基、帯工5基、護岸工394mで計画している。
同床固群は、2019年の台風19号により嬬恋村で発生した土砂災害を契機に、河川内に堆積した不安定な土砂などが流出して二次災害が起こらないよう計画された施設となる。