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　香川県の池田豊人知事は、耐震化ができていない畜産試験場（三木町）と水産試験場（高松市）、本庁舎北館について、「建て替えによる対策を今後進めたい」とする意向を示した。香川県議会11月定例会で明らかにした。いずれの施設も建築後50年以上が経過し老朽化が進んでおり、長寿命化の効果も期待できないことから耐震改修が困難な状況だという。２０２４年度から基本計画の作成や基本設計に着手する。
　畜産試験場と水産試験場はそれぞれ現地での建て替えを考えており、来年度、基本設計に着手する方針だ。いずれの試験場も本館や実験棟など複数の建物が敷地内に分散しており、一体的で効率的な施設とすることを含めて検討する。
　本庁舎北館については、共用会議室や売店など現在の機能は今後も確保する必要があるが、「敷地や地下構造物の状況から現地での同規模の建物の建築は困難だ」とした。今後の利用見込みに応じた規模の適正化をしつつ、本館と東館への一部機能の移転、県有未利用地となっている旧看護専門学校跡地への新たな施設の整備、現地で建築可能な規模の施設の建築などの手法を組み合わせて現有機能の確保・移転を考えていく方針だ。機能確保の方策に加えて解体方法や解体中の人や車の動線などもあわせて検討する必要があり、来年度はこれら全体の方針をまとめた基本計画を作成する。
　氏家孝志議員の、県有施設の災害対策などに関する質問に答えた。

提供：建通新聞社