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西日本建設新聞社
2023/12/07

【熊本】有沿道「長洲町〜玉名市区間」評価開始 九州地整

 有明海沿岸道路の「長洲町〜玉名市区間」が事業採択の前段となる計画段階評価手続きに入った。4日に福岡市で開かれた2023年度第2回社会資本整備審議会道路分科会九州地方小委員会(委員長・円山琢也熊本大学大学院先端科学研究部教授)で初めて審議され、九州地方整備局の政策目標案を了承。九州地整は次回会合で複数のルート帯案を示す。
 評価対象は、15年4月に都市計画決定された大牟田市〜長洲町(約9`)以南の区間。現在、長洲町と玉名市・熊本市を結ぶ幹線道路は国道208号と国道501号のみとなっており、地域内外の交通や円滑な救急搬送に支障を来たしている。また、工業が盛んな長洲町においては、「輸送時間が読めない」などの理由で大型車が早朝から工業団地に待機するなど物流等も課題となっている。
 4日の九州小委では、地域の課題を踏まえ、速達性、安全性、走行性、定時性を確保し、生活利便性の向上や救急医療活動・産業活動・観光振興の支援、さらに災害に強い道路ネットワークを形成することを政策目標案として設定した。
 九州地整では今後、地域がより重視する政策目標等をルート帯案等に反映させるため、荒尾市、玉名市、長洲町、玉東町の地域住民からアンケートを、沿線自治体や企業等からヒアリングなどを行う予定としている。

提供:西日本建設新聞社
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