新潟県議会12月定例会が6日に開会し、花角英世知事は提案理由説明を行うとともに、32億6200万円追加する一般会計補正予算案など32議案を上程した。
この中で、花角知事は2022年8月の大雨により被災し、現在も一部区間で運休が続いているJR米坂線に触れ、「復旧検討会議でJR東日本から多額の復旧費や、将来にわたっての安定した運営などが課題として示された」とした上で、「1つ1つの課題に対し地元の意向をしっかり受け止め、山形県側とも連携しながら早期復旧に向けた協議を着実に進めていく」と話した。加えて交通ネットワークでは、「ローカル鉄道については新潟県鉄道整備促進協議会の分科会において、活性化に向けた議論を順次進めている」と説明。
今夏の高温・渇水による農林水産業への対応に関し、「影響緩和に向けた取り組みや、持続可能な農業経営の実現につながる取り組みへの支援を行う」との考えを強調した。また、行財政運営については基本方針の下、安定的な財政基盤の構築を図るとし、「住んでよし、訪れてよしの新潟県の実現に必要な施策の積極的な推進に向け、令和6年度当初予算編成に取り組んでいく」と意欲を示した。8日に竣工を迎える県央基幹病院では、「建設工事が順調に進み、医療スタッフも十分確保できる見込み。今月下旬から医療機器等の搬入・設置や、各種リハーサルを行うなど来年3月1日の開院に向けて準備を進めている」とした。
12日には57億700万円に及ぶ一般会計補正予算案を追加提案し、同累計額は1兆3707億2900万円となる。