石川県議会12月定例会本会議が6日開かれ、紐野義昭議員(自民)が代表質問した。この中で馳浩知事は、犀川沿いの金沢市大豆田本町にある「まめだ簡易グラウンドサッカー場」の芝生化を求める質問に対して「前向きに検討する」と答弁した。
1980年に整備された同サッカー場は、広さ2万4393平方メートルで、サッカーコート2面がとれる。02年に夜間照明灯設置、16年にトイレ改修が行われているが、土のグラウンドは小石が混ざり、降雨時にはぬかるむ状況という。
馳知事は答弁で「小中学生を中心に練習や試合が盛んで、毎年100%近い稼働率。環境を整えて競技力向上を図る視点は重要」との見解を示し、「芝生化はこれまでも県に対して要望されていることは承知している。今後、関係者の意見をよく聞いた上で前向きに検討していく」と積極的な姿勢を示した。
同サッカー場芝生化は2021年6月議会の予算委員会で取り上げられ、当時の酒井雅洋県民文化スポーツ部長は、人工芝とする場合、仕様にもよるが、1億6000万円から3億7000万円程度、これにフェンスやクラブハウスなどを追加すると、さらに2億円程度かかると答弁していた。
犀川における犀川橋からJR橋間の土砂除去などを求める質問に知事は、「伐木や堆積土砂の除去に計画的に取り組むこととし、まずは来年の出水期に備えて示野中橋から若宮大橋間の伐木に早急に取り組む」とした。