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北陸工業新聞社
2023/12/06

【新潟】年明けにも施工者選定/超高層ヴィラ苗場タワー改修/設計監理は高屋環境ルーム(金沢)

 国交省の「2023年度マンションストック長寿命化等モデル事業(第2回)」に採択された、新潟県南魚沼郡湯沢町三国の超高層マンション「ファミールヴィラ苗場タワー改修工事」は、順調に行けば、年明けにも施工者選定に着手するもようだ。
 ファミールヴィラ苗場タワーは1990年、リゾートマンションとして建設。規模はSRC造地下1階、地上31階建て延べ1万8319・55平方メートル。戸数は276戸で築後30年を経過し、外壁の劣化、室内結露、地球温暖化に対応した温熱環境の改善などが課題となっていた。
 国交省の先導的再生モデルタイプ(改修工事支援)に採択されており、改修の工事内容としては、湿式による外壁の外断熱化をはじめ、窓ガラスの複層化、外気予熱設備の設置、共用部の配管更新、改質水製造装置の設置、その他(一部は補助対象外)。工期については来年4月から11月末を予定している。
 大規模修繕の提案およびコンサルタント、設計・監理は、高屋設計環境デザインルーム(石川県金沢市)が担当。
 多雪地帯の超高層リゾートマンションにおける外断熱改修を含む温熱環境改善は全国的にも事例が少なく、国交省では「リモートワーク需要の拡大なども視野に、性能向上による長寿命化を図る取り組みは先導的」と評価している。改修工事で温熱環境が大幅に改善され、居住性が格段に高まることでスキーシーズンだけでなく、通年で利用でき、地域経済の活性化や賑わい創出に貢献できると期待される。

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