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　福井県は、福井市地蔵堂町から大願寺１丁目における一級河川底喰川の基幹河川改修事業で、２０２４年度以降の残事業費として７１億１５２０万円を見込んでいる。町屋橋架替えにあわせて道路の交差点改良を同時に実施することになったことに加え、住民生活への影響を考慮し、複数橋梁の同時架替えの工程を見直したため、事業期間を１０年延長し、２０３８年度の完了を目指す方針だ。
　底喰川は一級河川日野川の支川で、福井市中心部を流れる河川。現況の流下断面が不足していることから、流下能力を１０立方メートル／ｓから３６立方メートル／ｓに高めることで、水害から住民の生命と安全を守るのが狙い。
　７９年度に事業採択され、全体事業内容は全体延長５８８０メートル、掘削護岸工５８８０メートル、橋梁３６橋、用地補償一式。これまでに下流から約４・４８キロまでの改修が完了。
　全体事業費３２３億８０００万円に対する進捗率は、２３年度末で７８・０％に到達予定。来年度以降も引き続き用地買収を先行させつつ、河道拡幅および橋梁架替工事を進めていく方針。
　なお、全体事業費に関しては社会経済情勢の変化で、前回計画から１３億８０００万円増加した。