県上信自動車道建設事務所は吾妻東バイパス2期道路改築事業に伴い、東吾妻町箱島地内で3基の函渠新設工事を発注する。1基は水路へ設置し2基を町道へ築造。月内に3基を一括して条件付き一般競争入札で工事を公告する見込み。設計は水路函渠を高崎測量(高崎市)、ほか2基を大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)がそれぞれまとめた。
工事は箱島インターチェンジの西側で新設する上信自動車道本線が既存の水路や町道へ支障をきたすため、ボックスカルバートを設置するもの。新設する函渠は箱島水路、箱島1号、箱島2号の3基となる。
箱島水路函渠は、水路の上へ本線を架けるために設置される。函渠はプレキャストとし高さ2・5m、幅3・5m、延長50mで整備する。
箱島1号は本線が町道8023号をオーバーパスするため新設。現場打ちとしており鉄筋量38・9t、高さ5・5m、幅4・8m、延長18・5m、コンクリート量が366・8立方mとなる。
箱島2号は町道8019号の下へ本線を通すためにボックス化する。現場打ちにて鉄筋量74・4t、高さ5・7m、幅11・3m、延長6・6mとなり、コンクリート量を856立方mとしている。
今回、函渠工事が発注される箱島インターチェンジ付近では、(仮称)千沢川橋の整備も計画されており、A2橋台について南波建設(東吾妻町)が受注し施工の準備を進めているところ。また、A1橋台は地すべり防止のための抑止杭打設工事を月内に発注する予定としている。さらに、同橋梁設置予定箇所と隣接した場所で箱島3号函渠の新設も予定しており、橋台の施工が完了した後に工事発注となる見込み。
吾妻東バイパス2期工区は、箱島インターチェンジから植栗・中之条インターチェンジまでを結ぶ延長約6700m、幅員10・5mの区間を整備するもの。2014年度に事業を開始しており、27年度の完了を目指している。