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建設新聞社
2023/12/05

【東北・宮城】多賀城市とミサワホームらが東北学院大跡地利活用へ連携協定

 多賀城市とプライムライフテクノロジーズグループのミサワホーム(東京都新宿区西新宿2の4の1 作尾徹也代表取締役社長執行役員)、東北ミサワホーム仙台市宮城野区新田東3の5の1 川邊進太郎代表取締役社長執行役員)は4日、包括連携協定を結んだ。ミサワホームらが取得した東北学院大学多賀城キャンパス跡地の利活用へ、官民連携で地域課題の解決につながるまちづくりを推進する。戸建て住宅、分譲マンション、商業施設、医療施設、スポーツ施設などを複合的に整備し、2025年10月の造成工事着工を目指す。
 多賀城市中央1の14の1ほか地内の多賀城キャンパスにあった東北学院大学工学部は、4月に開学した仙台市の五橋キャンパスに移転した。これに伴い跡地の有効活用を図る。ミサワホームらが8月に取得した土地面積は約11万4000平方b。建物を含む現状引き渡しでの契約となっている。
 同社らはこの場所のまちづくりイメージを発表。戸建て住宅160戸、マンション200戸規模の住宅をはじめ、大きな屋根の架かった野外施設や商業施設なども描いている。環境面では市の施策とも歩調を合わせ、ZEH、太陽光、雨水利用などを推進する。
 また市は、老朽化が進む市民プールと総合体育館の機能を連携する新たな複合施設の建設候補地にしたいという狙いがあり、ミサワホーム側も「市との連動は、まち全体に意味があること」としている。
 包括連携協定の概要は、中心市街地の開発に関することなど9項目。当日は深谷晃祐市長やミサワホームの関係者らが出席。深谷市長は、「ここは多賀城市のへその部分になる中心的な場所なので、活性化を目指したい。市民プールと総合体育館の移転集約先としても最適なので、整備手法なども相談したい」と述べた。
 ミサワホームの佐藤徹常務執行役員は「魅力的なまちづくりを目指して、住環境整備と複合施設誘致に取り組みたい。プロジェクトを無事進め、地域の役に立ちたい」と展望を話した。
 なお、プライムライフテクノロジーズは「くらしとテクノロジーの融合」による未来志向のまちづくりを目指し、設立したパナソニックとトヨタ自動車に、三井物産を加えた3社が株主のホールディングス会社。ミサワホームのほかパナソニックホームズ、トヨタホーム、パナソニック建設エンジニアリング、松村組の5社を傘下に持つ。

 提供:建設新聞社