NTT都市開発(東京都千代田区外神田4ノ14ノ1)とNTTアーバンソリューションズ(同)、NTT西日本四国支店(松山市一番町4ノ3)は11月28日、新築移転後のNTT四国支店の建物を解体し、跡地を地域のために開発する「NTT松山一番町プロジェクト」を発表した。現在、事務所や集合住宅などの機能を見込み内容を検討中で、固め次第設計に入る方針。2024年12月に完成する新四国支店ビルへ移転後、既設建物を解体し、26年度の着工、28年度の完成を目指す。
敷地面積は約5589平方b。対象地は国の重要文化財松山城下・官公庁街の中心に位置する他、夏目漱石ゆかりの地である旧制松山中学校の跡地でもある。四国地方で初めて取り組む複合開発事業となり、働く・住む・集うといった多様な活動の場や人々が交流できる空間を提供していくことで松山市のさらなる魅力向上と、地域の持続的な成長のきっかけとなる街づくりを目指す。規模など詳細は協議・検討中で、今後も周辺で開発計画を予定している県や市、企業とも意見交換しながら検討を進める考え。
3社によると、事業主体は不動産企画・開発を担当するNTT都市開発。NTTアーバンソリューションズは街づくり方針の検討やNTTグループと関係者との連携を推進。NTT西日本四国支社は現地での行政・地域との連携窓口を担う。
新四国支店ビル(松山市一番町4ノ2)は大林組四国支店(高松市)で建設中。規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨造6階建て延べ7861平方b。設計・監理はNTTファシリティーズ一級建築士事務所西日本事業本部(大阪市西区)が担当している。
提供:建通新聞社