建設新聞社
2023/12/04
【東北・岩手】盛岡市が新庁舎整備の想定スケジュール示す
盛岡市の第5回新市庁舎整備審議会(倉原宗孝会長)は11月30日、盛岡市のプラザおでってで開かれ、用地取得後、設計や建設などに9年を要し、新庁舎の供用開始は10年後との想定スケジュールを示した。
昨年2月時点では用地取得7年後(事業期間6年)に供用開始としていたが、基本計画で多くの検討事項があることや入札事務、建築確認申請、外構工事や引っ越しを考慮し、10年後(同9年)と想定。
基本計画・地質調査、基本・実施設計に各2年、建築確認申請・入札などに1年、建設に3年、外構工事・引っ越しなどに1年。加えて、PPP/PFI手法や複合化などとした場合は検討・調整に相応の時間を要する可能性があるとした。
整備エリアに関しては、現時点でほかに適当な候補地がないため「内丸」「盛岡駅西」「盛南」に絞って比較評価を進める。評価項目は▽まちづくりへの影響▽市民利便性・交通アクセス▽災害リスク・防災拠点性▽敷地配置・動線▽事業への影響―を見込む。
委員からは「若い人へのアプローチが大事。新庁舎を主役となって使う世代に意見を伺う機会が必要」、「ゴールを決めて取り掛かる必要がある」などの意見が出た。
また、当日は11月に4回実施した市民説明会の結果も報告。延べ267人が参加し、202人が回答したアンケートでは、新市庁舎を考える上で最も重要なポイントは利便性が50lを占め、次いで整備エリア22l、防災機能8l、事業費8lだった。
審議会は今後、整備エリアを絞り込み、24年度中に基本構想案を答申する予定だ。
提供:建設新聞社