建通新聞社(中部)
2023/12/01
各務原市 新総体・総合運動公園PFIで
各務原市は、各務山の前町地内で整備を進めている「新総合体育館・総合運動防災公園整備事業」について、事業方式をPFI手法のBTO方式(一括払い型)を採用することを決定した。今後2024年1月にもアドバイザリー業務を委託し、同年6月の実施方針公表、秋ごろの特定事業選定、事業者公募、25年秋のPFI事業契約を目指す。市によると岐阜県内の自治体におけるPFI事業としては過去最大の事業規模となる見込みだ。
市は23年度に民間活力導入可能性調査を実施。民間事業者への市場調査により事業スキームや参画意向の把握を行った他、VFMの試算としてPFI手法のBTO方式(一括払い型)では財政負担軽減効果として約3・3%(約5億円)の効果が見込めることなどを踏まえ、PFI手法の導入を決定。
決定した事業スキームでは、事業範囲を新設する新総合体育館・総合運動防災公園の「設計・工事・維持管理・運営」と同公園に隣接する既存のスポーツ広場公園の「維持管理・運営」に設定。
事業期間は施設整備期間と維持管理運営期間を含め、25〜48年度の期間とする見込みとした。事業方式は民間収益施設以外をPFI(BTO)方式の一括払い型に、民間収益施設のみを設置管理許可による独立採算方式とする。
また、PFI事業の財政負担総額の試算として、市が事前実施する用地取得費、造成費を除く23年度時点の建設費負担総額として、約107億円。同額に既存スポーツ広場を含む供用開始後20年間の維持管理運営費を追加すると約151億円となる見込みを示した。
同公園の計画地の敷地面積は約6万9000平方b。公園の規模は約6万4000平方b。敷地東側には延床面積500平方bの防災倉庫も整備する。体育館の想定規模は2階建て延べ1万2852平方b。構造は未定。計画地の現状は更地や隣接する各務原スポーツ広場・各務野スポーツの森(岐阜車体スポーツ広場)の駐車場などとして利用されている。
提供:建通新聞社