彦根市は今年度、金亀町地先の「彦根城博物館」において9月に発生した落雷の影響により破損した3ヵ所の複合防災盤の更新整備を進める。先月27日開会の11月市議会に複合防災盤更新に係る修繕経費3334万5千円を含めた補正予算案を上程、修繕経費が順当に措置されれば、補正予算に基づき24年年明けにも複合防災盤の更新を含めた修繕工事の発注を公告し、入札を経て着手、複合防災盤の制作期間数ヵ月等を見込んで繰り越しで25年度第1四半期中にも更新整備を完了させたい考えだ。
11月市議会補正予算案には、彦根城博物館の落雷により破損した複合防災盤等を修繕する経費として3334万5千円を上程予定。対象となる複合防災盤は、彦根城博物館館内の集中管理箇所に設置された幅約1b・高さ約2b規模の複合防災配電盤2台(1ユニット)と、管理事務所に設置されている幅約0・8b・高さ約1・5b規模の複合防災配電盤1台―の2ヵ所計3台。いずれも87年に彦根城博物館が建てられた際、能美防災且ミの製品を使用し制作されている。
設置以後、施設内の火災や異常を表示する複合防災盤として使用されてきたが、去る9月18日に近隣の樹木に落雷が起きた影響で表示機能に異常が起きていた。仕様が古いため急遽交換を含めた修繕整備を行うこととなった。
彦根城博物館(金亀町1番1号)は87年に開館。彦根藩主・井伊家に代々伝わる美術工芸品や古文書など収蔵資料は9万1000件を超える。
提供:滋賀産業新聞