県高島土木事務所は、高島市朽木大野に位置する「桑野橋」の架け替え工事を計画、その設計にあたる「国道367号補助道路整備設計業務」が、再入札になっていたが、このほど、いであ滋賀営業所(大津市)に決定した。
工事については、出来れば24年度内の発注・着手を目指しているが、今のところ難しい状況で未定としている。
当初予定していた設計業務の内容から、23年度内の完了から24年7月完了まで延長する見通しで、一般構造物詳細設計(補強土〔テールアルメ〕、L型擁壁)が追加となっている。
内容によると、現在の「桑野橋」は老朽化が進んでおり、新しく橋梁を架け替えるもので、工事中の迂回路を作らないことから、現在の橋梁を使いながら、新しい橋梁を架ける工事となる。現在の橋梁は、新橋梁が出来た後に撤去する計画で、新橋梁の工事期間で流動的となるため撤去時期などは未定。
新しく架ける橋梁の工事概要は、鋼橋上部工1橋L167・5bで、鋼3径間連続細幅箱桁(合成床版)となり、逆T式橋台2基、壁式橋脚(逆T式)2基に取り掛かっていく。架設工法はクレーンベルト架設工法となる。道路規格は、第3種第3級の50q/h、片側1車線の歩道有。
また、同事務所では、そのほかにも、国道367号の防災強化として、緊急輸送道路である国道367号(保坂〜市場)の防災協に向けた検討や、メタセコイア並木道路として、周辺の魅力向上に向けた小荒路牧野沢線の在り方など検討しており、今後は、市町や関係機関とより一層連携を深め、県のネットワーク整備の観点から必要性、ルートや構造等を継続的に検討・調査する考えを示している。
提供:滋賀産業新聞