建設新聞社
2023/11/30
【東北・青森】三沢市が新し尿処理施設整備の事業者決定
三沢市は、新し尿処理施設を建設する「し尿処理施設整備事業(仮称)」を計画しており、設計・施工一括発注方式(性能発注方式)で業者を選定するため公募型指名競争入札を行った結果、3落の24億4300万円で月島JFEアクアソリューション・中屋敷建設JVに決定した。予定価格は24億5000万円。工期は2026年11月10日まで。入札者は、同JVのみだった。
同事業は、既設の三沢地区衛生センター(し尿45`g+浄化槽汚泥35`g=80`g/日)が1984年建設の施設で老朽化が進行し、抜本的な改善が必要とされているほか、衛生センターの管理が2021年3月の十和田地区環境整備事務組合の解散によって、市管理施設となったことなどから立案。建設コスト縮減や工期短縮などを図るため設計施工一括発注方式で実施することとした。
新し尿処理施設は、同市三沢下堀25の6地内の市浄化センター敷地内に、39`g/日(し尿3`b/日、浄化槽汚泥36`b/日)の処理能力で整備する。処理方式は、し尿処理は固液分離・希釈後下水道放流、汚泥処理が脱水後外部搬出資源化の施設を建設して対応する。
し尿の前処理を行い、処理後に市浄化センターで下水道との共同処理を経て三沢川に放流する予定。24年2月議会での承認を経て、2月の着工、26年11月の完成を目指す。
なお、基本計画は日本環境衛生センター、生活環境影響調査はエヌエス環境が担当した。
提供:建設新聞社