建通新聞社
2023/11/29
【大阪】大阪市 なにわの海時空館の利活用者決まる
大阪市は、もと「なにわの海の時空館」利活用事業者募集の公募型プロポーザルを行い、シンフォックスリールを事業予定者に選定した。12月末までに事業用定期借地権設定契約などを結ぶ。事業者提案貸し付け料は月額198万6236円。2024年1月ごろに建物と土地を引き渡し、新設建物などを整備。25〜26年の開業を目指す。契約期間は30年で、事業を継続する場合、最長30年の契約を新たに結ぶことになる。
事業コンセプト・名称は「いのちを満たすミュージアム構想〜Premium Jewelry Osaka〜」。メディカルツーリズムとラグジュアリーサービスに焦点を当てる。
敷地東側の緑地1万0690・67平方bに整備するエントランスパークでは、日本最先端のアンチエイジングやメディカルコンシェルジュセンターを設置し、阪神エリアのクリニック、宿泊施設と連携した総合的なアンチエイジングサービスを展開する。
また、既存施設の「なにわの海の時空館」は、「Premium Jewelry Dome Osaka」と名前を変え、菱垣廻船「浪華丸」を活用した体験型文化ミュージアム空間にする。MRデバイスなどを用いた最先端技術によるファッション・芸術文化の魅力発信や、ナイトタイムエコノミーの創出をめざし、日本の文化と最先端が融合した新しい空間を創出する。
既存施設の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上4階建て延べ1万8256平方b。エントランス棟と展示棟、海中道で構成する。館外にある「なみはや」は、引き渡しから1年以内に上屋を撤去し、移転する。
「なにわの海の時空館」を取り囲む海上エリアは、今後大阪市と事業者が協議し、事業内容を決める予定だ。
同事業によって、インバウンド需要を吸収するとともに、新しいユニークべニューの創出による大阪観光資源強化からの地元経済の活性化を図り、25年大阪・関西万博とIRを契機とした日本のゲートウェイの整備を目指す。