福島建設工業新聞社
2023/11/29
【福島】雨水貯留施設の整備を計画/いわき市
いわき市は、台風13号で甚大な被害が発生した内郷地区で雨水対策事業を進めており、排水路の整備を前倒して実施するほか、市としては初となる雨水貯留施設の整備を計画。また県等と連携を図りながら河川のハード対策を検討する。
豪雨時、慢性的に冠水被害が発生している内郷宮町金坂地内で、既存排水路のバイパス機能を持つ金坂第2排水路(計画延長405m)を整備している。当初、事業期間を2022〜27年度としていたが、前倒して24年度までに完成させる。22〜23年度で延長124mを施工。24年度に残り281mのボックスカルバート(60p×60p)を整備する予定。事業費6600万円を見込んでいる。
貯留施設は、内郷地区に3施設整備する計画。候補地は、導水管兼貯留管が県道いわき上三坂小野線下、貯留施設2カ所は天上田公園、馬場児童遊園の地下としている。今年度、貯留管の基本設計を進める予定。
このほか県、東北大学災害科学国際研究所が行っている氾濫要因等の調査分析の結果を踏まえながら宮川、新川の対策について協議を進める。