台風7号によって被災した私都川(八頭町)の2工区に「災害関連事業」が導入される見通しだ。県土整備部は27日から始まった第6次災害査定に事業申請しており、年内に採択される。2工区の事業費は復旧費を合わせて16億9000万円。
原則、原形復旧の災害復旧事業にとどまらず、災関事業は一連区間に改良費を注入して堤防強化や河道掘削を進め、再度の被災を抑止する。
私都川・延命寺工区は、篠波から別府にかけて2500bを改良区間にセット。事業費は12億円で、うち改良費は5億円を見込んだ。
また、麻生工区の改良区間は1300b。事業費4億9000万円のうち、改良費は1億7000万円を想定した。いずれも事業期間は23年度から3カ年。
同部技術企画、河川両課の説明よると、これら2工区の災害査定は28、29の両日実施され、保留扱いとなり、12月に国交、財務の本省間協議を経て災関事業が正式に採択される見通し。
第6次査定には私都川など県と市町の公共土木施設83カ所、復旧費47億7600万円が申請されている。主なカ所は岩美八東線・姫路に3億円、私都川・別府1号に1億4200万円、私都川・麻生に1億1200万円など。査定期間は12月1日まで。
日刊建設工業新聞