能代市教育総務課は、6年度に改修や解体を予定している施設について、事業費を当初予算に要望する。改修を予定している施設は第五小学校(校舎1、体育館)、能代第二中学校(校舎)、能代東中学校(体育館)の3校、解体は旧仁鮒小学校の予定。このうち第五小は今年度、第1期工事を1月31日の工期で進めている。能代第二、能代東、旧仁鮒小は実施設計とアスベスト調査をそれぞれ委託している。
第五小学校(鰄渕字中嶋古屋布25)は明治8年に創立。校舎と体育館は平成5年に火災で焼失しており、平成6年に体育館、平成7年に校舎(1〜4)が建設された。2カ年で改修する計画で、今年度は校舎2・3・4と渡り廊下の改修を1月31日の工期(建築:大建設、機械:協立、電気設備:工藤電気工事)で進めている。6年度に校舎1と体育館を改修する予定で、屋根・屋上、電気設備、給排水設備などを対象に実施する方針。
能代第二中学校(字豊祥岱1−46)は令和9年度から10年度にかけて、長寿命化に向けた改修を校舎や屋内運動場、武道場で行う予定だったが、劣化状況やほかの教育施設の修繕計画を踏まえ、校舎のみを改修することとした。実施設計はアトリエあすか、アスベスト調査は東北緑化環境保全が担当。改修の対象は屋根、外壁、内部床、建具などで、設備機器についても不具合箇所を踏まえて改修し、照明はLED化する。
能代東中学校(扇田字東扇田251−1)は、体育館の屋根や屋上が劣化し早期の改修が必要となっている。実施設計を神馬一級建築事務所、アスベスト調査を秋田環境測定センターで1月10日までにまとめる。改修は体育館やクラブハウス、油庫の屋根、外壁、内部床、建具、照明器具などを対象に実施。また、キュービクル高圧機器と屋外排水管も改修するほか、地下タンクを地上置タンクに変更する予定。
能代第二中と東中は6年度に改修予定だが、予算次第で複数年での工事も検討する。また、7・8年度で施設の長寿命化に向けて改修予定だった能代南中学校(河戸川字中野241)は、これらの施設改修を踏まえ、時期を再検討する。
旧仁鮒小学校(二ツ井町仁鮒字後山52−1ほか)では今年度、解体実施設計をアトリエあすかに委託、6年1月24日までにまとまる予定。アスベスト調査も東北緑化環境保全で進めている。昭和4年度に建設された木造2階建ての施設で、耐用年数から60年以上を経過し、老朽化が進んでいることから解体する。二ツ井地区の旧教育施設は、老朽化し利活用が見込めないため解体を進めており、旧仁鮒小が解体されると、同地区にある木造施設は旧種梅小と旧天神小の体育館のみとなる。
提供:秋田建設工業新聞社