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　県大津・南部農業農村振興事務所は、農村地域防災減災事業に乗せて、大津市大将軍地先で「下酢子池地区」におけるため池改修工事を計画している。堤体の余裕高不足に対応するもので、近くため池改修に必要となる仮設道路工を発注・入札。その後、本工事となる改修工を来年3月末までに発注、約1年程度でこれを完成させる方針。総事業費は3億1290万円を予定している。
　下酢子池地区は、近江大橋取付道路沿い・大津市大将軍に広がる農地が中心。特にため池は地域農業の基幹施設として重要な役割を担っているものの、堤体の余裕高が不足、また堤体法尻から許容値以上の漏水が確認されており、万が一決壊した場合、農地・農業用施設のみならず公共施設等に被害を及ぼす恐れ等があり今回、農村地域防災減災事業に乗せてのため池改修が計画された。
　計画では、現在のため池の上流を張りブロック、下流を張芝として、ため池本体の延長をＬ217・2�bとする。また豪雨対策としてため池の断面を修正。傾樋管φ250�_、底樋ヒューム管φ800�_、緊急放流施設として傾樋管φ400�_、鋼製スピンドル1本を設ける。
　事業完了は、2025年度内。設計は、若鈴コンサルタンツが担当。

提供：滋賀産業新聞