横浜市道路局は、都市計画道路横浜逗子線釜利谷六浦地区の整備で、2025年度まで地区南部の街路整備工事を進め、26年度以降にトンネル部の工事に着手する見通しだ。本年度は、関係機関協議の内容を反映する修正設計業務を、オリエンタルコンサルタンツ神奈川事務所(横浜市中区)に委託した。履行期限は12月15日。
横浜逗子線は、横浜鎌倉線の関ノ下交差点を起点とし、環状3号線、環状4号線と交差して、逗子市境に至る延長約11・3`の都市計画道路。
釜利谷六浦地区は、金沢区釜利谷南1〜六浦4の延長1400b区間。幅員は20〜32bで、上下2車線ずつの4車線道路。環状4号線との交差部から、トンネルで丘陵を抜けて整備済みの横浜逗子線に接続する。
トンネル区間の延長660bは、片側1車線のトンネル部と片側1車線の地上部が上下に重なる区間となる。地上部には幅員3・5bの歩道を両側に設ける。トンネルはNATM工法で築造する計画だ。
現在は、環状4号線付近のトンネル南側で街路整備工事を進めている。本年度は「その5」工事に着手し、高さ19bの鋼管杭31本を打設して、土留を設ける。この他に発注見通しで示す、延長50bでブロック積み擁壁を築造する「その6」と250平方bで補強土壁を築造する「その7」は、他の工事の進捗を考慮しながら公告時期を決めるとしている。
地上部とトンネル北側の工事を発注する時期は検討中だが、トンネル部の整備後になる見通しだ。
トンネル北側の延長は約370b。坑口付近から延長約70b続く掘割区間には、U型擁壁を設ける。掘割区間の終端から、横浜逗子線と接続する交差点付近までの延長約300b区間には、補強土擁壁を必要な箇所に設置する。
22年度末の用地取得率は84%となっている。
提供:建通新聞社