横浜市環境創造局は、鶴見川流域にある北綱島ポンプ場など数カ所のポンプ場の建て替えに伴い、新たに整備が必要な管路の基本計画を策定する。現段階で汚水幹線を新設するとともに、雨水についてはポンプ場と新羽末広幹線をつなぐ導水管を整備して貯留することを想定。2024年度中に整備の方向性を定める方針だ。鶴見川流域にあるポンプ場は稼働を停止して再構築する必要があるため新たな管路を整備し、汚水・雨水排水の代替機能を確保する。
基本計画の策定業務をエイト日本技術開発横浜支店(横浜市中区)に委託。24年12月20日までにまとめる。
鶴見川流域にあるポンプ場は、いずれも敷地が狭く、近隣に適当な建設候補地がないため、既存施設の稼働を停止して現地建て替えを行う計画だ。稼働停止時に排水機能をどのように確保するか検討している。
汚水の排水に関しては、流量を増やすため新たな汚水幹線の整備を計画。北綱島ポンプ場と樽町ポンプ場は北部第一水再生センターに、末吉ポンプ場と鶴見ポンプ場は北部第二水再生センターにつなぐことを想定しており、道路下を活用して敷設する。基本計画で、管路のルートや延長、口径を決める。
雨水排水に関しては、再構築を行うポンプ場に集まる雨水を地下60bに敷設された新羽末広幹線に流し入れ、同幹線の流末などで排水する手法を構想している。基本計画では北綱島ポンプ場を対象に導水管の整備計画を検討する。
提供:建通新聞社