鹿児島港本港区北ふ頭で進む新スタジアム検討状況を巡り、県と鹿児島市は27日、鹿児島市の鹿児島サンロイヤルホテルで意見交換を行った。課題の共有等を図り引き続き、オール鹿児島で取り組むことを確認。また、災害に強いまちづくりに向け、稲荷川、甲突川、新川の3河川で特定都市河川の指定に向け協力して行うことも申し合わせた。
北ふ頭での新スタジアムの検討は、港湾機能の維持など多くの課題があることから、引き続き協議を継続。本港区エリアの利活用は今後取りまとめ予定の検討結果に基づきにぎわう拠点の形成や中心市街地との回遊性向上等に向け、県市連携して取り組む。
また、災害に強いまちづくりでは、新川で鹿児島市が計画している田上地区の土地区画整理事業の検討、県が事業主体の稲荷川放水路建設などを連携して着実に実施することを確認した。
下鶴隆央市長は「鹿児島市も本格的な人口減少時代に入る。活力を維持していくためには、若者がワクワクして、誰もが安心して快適に暮らせるまちづくりが必要」と訴え、「双方の立場に対する理解を深めながら新たな展望を開いていきたい」と話した。
塩田康一知事は「本港区エリアの利活用は本年度末を目途に全体像を策定したい。鹿児島市と歩いて楽しめるまちづくりに向けた回遊性の向上、県内全体に経済の波及効果が得られるように着実に進めたい」と言葉を寄せた。