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　福井県は、福井市江守の里から太田町における一級河川江端川の基幹河川改修事業で、２０２４年度以降の残事業費として１０７億８７１０万円を見込んでいる。
　補償交渉の難航により工事着手が遅延したほか、現道を確保しながら橋梁架替えを行う工程に見直したため、事業期間を５年延長し、３３年度の完了を目指す方針だ。
　江端川は九頭竜川水系一級河川日野川の支川で、福井市の南部市街地を流れる河川。流下能力を現況の７０立方メートル／ｓから１８０立方メートル／ｓに高めることにより、水害から住民の生命と財産を守るのが事業の狙い。
　１９７７年度に採択され、全体事業内容は全体延長５７０９メートル、掘削築堤護岸工５７０９メートル、橋梁１７橋、排水機場一式、用地補償一式。
　全体事業費３７３億円に対する進捗率は２３年度末で７１・１％に到達の見込み。下流から江端町までの約３・７キロが完了しているほか、そこから高橋川との合流部までは左岸のみ完了。
　来年度以降は、引き続き用地買収を進めるほか、揚水機場などの補償工事を実施しつつ、河道拡幅を延伸する。
　なお、全体事業費に関しては材料費や労務費、消費税の増など社会経済情勢の変化で、前回計画から１１億１０００万円増加した。