香川県内の、2024年3月高校卒業予定者に対するハローワークを通じた県内建設業の求人数は9月末時点で844人で前年同月比14・4%増となり、19年度以降では最も多かった。全産業の求人数は9月末で4453人となり、コロナ流行前の19年度(4538人)の水準まで改善した。香川労働局は、本年度の求人の現状について「求人数が増加した一方で求職者数は減少したため、求人倍率は4倍を超え、9月末での4・17倍は記録の残る1991年度以降で過去最高であり、企業による若手人材の獲得は厳しさを増している」と分析している。
香川県内の24年3月高卒者に対する求人は6月1日にハローワークで受け付けを始め、7月1日から求人票を公開、9月16日に選考(内定)を開始した。本年度、香川県内では、9月30日までは1人1社のみ応募・推薦が可能で、10月からは複数同時の応募が可能となっている。
9月末時点での高卒求職者1067人のうち就職内定者数は767人(内定率71・9%)で、香川労働局で記録が残る1991年以降では過去最高の水準だ。
企業からの24年3月新規高卒者への求人状況について、建設業以外の主な産業別に前年比増減を見ると、輸送用機械器具製造業は103人から154人へ49・5%増で、要因は「造船業の好況」とみられる。宿泊・飲食サービス業は186人から229人へ23・1%増で、新型コロナウイルス感染症の5類移行が要因とされる。運輸・郵便業は312人から339人に8・7%増で、2024年問題によるものと考えられる。
提供:建通新聞社