秋田県公共事業評価専門委員会が24日、県庁で開かれ、建設部の所管事業では継続箇所20件について審議、いずれも事業の継続を妥当とした。今年7月の大雨被害を踏まえ集中的に進める太平川河川改修事業(秋田市)の総事業費が、整備計画の見直しや家屋調査の増、補償物件の増などで114億3,810万円から318億9,310万円増の433億3,120万円となる。
太平川河川改修では7,400m(旭川合流点〜新竹生橋)のうち、旭川合流点〜桜大橋付近の4,600mを集中的に整備。さらに上流の2,800m(桜大橋付近〜新竹生橋付近)も整備する。事業費増のうち、整備計画断面の見直しや護岸基礎部の軟弱地盤対策など工事の部分が260億6,340万円。河道掘削や急勾配化に対応する護岸工、軟弱地盤に伴う護岸基礎部の矢板工を想定している。
建設部ではこのほか、国道105号・阿仁幸渡工区(北秋田市、L1,600m)のバイパス事業で15億1,405万1,000円を増。秋田内陸縦貫鉄道岩野目駅の南側に新設するトンネル(L121m)の地山等級が当初想定より悪く、コンクリート増圧や鋼管による補助工法、インバートコンクリート工などが想定されることなどによる増となっている。
また、根是尾去沢線の松館工区(鹿角市、歩道設置L1,380m)では、市道の取付位置変更に伴う事業区間中間(L約200m)のルート見直しにより、土工量や砂防河川付け替えなどが増え、5億9,400万円増額する。
提供:秋田建設工業新聞社