和気町は、和気閑谷高校(和気町尺所15)の学生寮と交流スペースを合わせた複合施設「地域学習交流センター」の建設工事を、早ければ2024年4月中にも指名競争入札で発注する予定。建築と設備を一括発注にするかどうかは検討中。24年度当初予算案に工事費を計上する。同年12月中の完成を目指している。
建設地は、和気鵜飼谷温泉(和気町益原666ノ1)の屋内ゲートボール場の跡地を活用する。解体工事の施工者を23年12月中に決め、翌1月ごろに工事に着手する見通し。
新施設の規模は、現時点では軽量鉄骨造2階建て延べ1000平方bの予定。配置のイメージとしては、北側に2階建ての交流スペースと男子寮、南側に平屋の女子寮、両施設をつなぐ出入り口部分、東側に屋内の運動スペースを建設する。屋根は寄棟屋根で、南北両側に72時間分の発電量の太陽光パネルを設置する予定。
北側施設は1階部分が交流スペースとなっており、寮生以外も入室可能な学習スペースと地元の人々と交流しながら料理が作れる調理スペース兼寮生の飲食スペースで、2階部分が男子寮。交流スペース用の出入り口も設ける。寮の出入り口部分は男子寮と女子寮の間で壁を隔てて設置する。運動スペースは屋内でスポーツなどができる体育施設のイメージで、北側施設と2階でつながるようにする。1部屋7・5〜8畳の2人部屋で、定員は各寮1〜2部屋ずつの予備部屋を含めて男子30人と女子10人の計40人の予定。定員人数分の屋根付き駐輪場と約4台分の駐車場も設ける予定。
22年度から寮の建設地候補の検討を進め、同温泉施設の屋内ゲートボール場の使用頻度が月に1度と少なく施設が経年劣化していることと通学のしやすさ、温泉施設の調理場で食事を提供できること、温泉を使用できるという魅力などから建設地を選定した。25年4月に入学する県外学生が入居できるように建設の計画を進めており、ベン建築設計(岡山市北区)が現在設計中。
和気閑谷高校は町内唯一の高校で、約350年の歴史を持つ。県外からは例年約8人が入学しており、生徒数は約300人。
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提供:建通新聞社」