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　いなば食品（東京都中央区）持株会社のＩＮＢホールディングス（静岡市清水区由比北田１１４ノ１）は、同社グループのスマック（東海市）が大府市で進めるペットフード工場新設計画に関する投資額を、２０２２年に発表した当初の約72億円から１１０億円へと増額する。施設規模と生産能力を見直し、ペット用ドライフードのシェア拡大を図る。
　新工場は「スマック大府工場」として大府市高丘町１丁目地内に建設。敷地面積は当初と変わらず３・１�f。第１期工事を12月に着手し、25年５月に完成する予定。第２期は26年の着工、28年の竣工を目指す。
　同工場ではペット用ドライフードを生産する。投資額１１０億円のうち第１期には42億円を充て、高品質・高付加価値商品の製造ラインを整備。第２期には68億円を投じ、大量生産向きの超大型設備を設置する。一連の工事で導入する設備は、微破砕設備、エクストルーダー３台、製袋ライン15ラインなど。
　２期工事完了後の生産能力は、現東海工場（東海市）の３・５倍、国産流通量の約35％に相当する８万５０００�dを見込む。完成後の大府工場について、いなば食品は「他社が追随できない商品の開発・製造」を行うとしている。
　第１期の設計・施工は七番組（半田市）が担当する。請負金額は15億９０００万円。


提供：建通新聞社