岡山県備前県民局は、岡山市中央卸売市場南側の岡山港福島地区埋立事業で、埋め立て護岸の断面調査の結果を踏まえ、護岸築造の実施設計と細部設計に着手した。2023年度末までに設計をまとめる。24年度は環境への影響など関係部署などとの調整を進める。順調なら25年度以降の着工を目指している。
埋め立て場所は、岡山市南区の中央卸売市場の南側沿い道路(中央)、埠頭(ふとう)部(東側)、企業用地(西側)に挟まれた凹型の海域で、道路側から約150b沖合位置にふたをする格好で埋め立て護岸を築造し、岡山港の浚渫土を利用した約3万4500平方bの埋立地を造成する。
同護岸は、東側埠頭部から西側企業用地公共護岸までを結び、東側埠頭突先から取り付け護岸延長約60b、中央部の標準部護岸延長約109・5b、西側取り付け護岸延長約60b、総延長229・5bを築造する。
断面調査の結果、東側埠頭先の取り付け護岸は10b程度にL型ブロックを採用、西側公共護岸取り付け部はケーソン式などを検討、この他の区間は主に方塊ブロックを想定している。
この他、地盤基礎は海中の粘性土堆積に対する地盤改良工、改良直上部に設ける深層混合処理工法に必要な仮設桟橋、既設護岸沈下対策として海域凹型全護岸の縁切り矢板工などを行う。
これまで断面調査はエイト日本技術開発(岡山市北区)で完了、構造物の実施設計と付け部L型配筋など細部設計についても引き続き同社が担当している。
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提供:建通新聞社」