建通新聞社(中部)
2023/11/23
【三重】三重建協 第9回災害対応訓練を実施
三重県建設業協会(山野稔会長)は、尾鷲市内の矢ノ川右岸敷地内で、「第9回災害対応訓練」を実施した。全支部会員企業の代表者や技術者ら約600人が集結し激甚化・頻発化する豪雨災害、大規模地震の発生に備え、各支部が連携して応急復旧に迅速に対応するさまざまな訓練を行った。
山野会長は、国や県、各支部が締結している自治体との災害協定に基づく取り組みを報告し、「組織力・機動力による防災力いつでも発揮できるように、緊張感を持って訓練に臨もう」と参あいさつ。
有事を想定して駆け付けた一見勝之三重県知事は、発災時における協会の取り組みに感謝し「三重県民の命と安心を守ってくれているのは三重県建設業協会の皆さんだ」とたたえた。また、常設の災害対応室設置を報告し「日ごろの訓練はもちろん、皆さんの協力があって初めて防災に関するオペレーションを発動できることに感謝したい」と述べた。
当日は同一会場で1〜3支部ごとに異なる訓練を行うことで、地域を越えた連携と被災状況に応じた対応力の強化を図った。鈴鹿・伊賀・亀山の3支部がドローンによる災害調査を実施し、その調査結果を基に本部が道路の啓開を各支部に発令。志摩支部がガレキ除去、津支部が放置車両移動、桑員・四日市・松阪・伊勢の4支部が路面段差解消を行い、熊野支部が大型土のう積み工を実施した。
また、現地の尾鷲支部をはじめ全支部で改良積み土のう工や排水ポンプ車配管組み立ての作業など、有事の際に当たる応急復旧活動に取り組んだ。
提供:建通新聞社