建通新聞社(中部)
2023/11/23
【三重】三重河川国道 宮川改修 太湊川で堤防整備
国土交通省三重河川国道事務所は、宮川直轄河川改修事業を進めている。事業期間は2015〜44年度までで、事業費ベースでの進捗は64%程度。24年度以降も引続き、宮川左岸下流〜中流、右岸下流〜中流、勢田川、太湊川で堤防整備などを実施する。
河川整備計画で挙げた整備メニューの進捗状況を見ると、宮川は堤防整備(腹付け、嵩上げ)が延長11・1`のうち23年度末時点で4・7`が整備済みとなる。低水護岸整備は2・4`のうち1・9`、高水護岸整備が5・9`のうち2・7`、浸透対策が3・1`のうち0・6`の整備を完了する。
勢田川は、堤防整備が0・4`の計画延長としているが23年度末時点で完成する箇所はない。横断工作物の改築は1橋の架け替えを計画しているが将来的に整備し、内水対策(桧尻川排水機場増強)は22年度に着工、現在整備を行っている。河道掘削は完了済み。太湊川は堤防などの耐震対策で1・1`のうち0・7`が完成する。
当面(24〜28年度)整備を予定する箇所は、築堤(堤防・護岸整備)が西豊浜地区、御園地区、内水対策が田尻地区、耐震対策が大湊川地区。
全体事業費は約185億円で、24・25年度に各9億円程度、26・27年度に各5億円程度、28・29年度に各2億円程度の建設費を掛けて事業を進める(維持管理費は除く)。ただし、今後気候変動を踏まえた河川整備計画の変更が見込まれており、計画や事業費が修正される可能性がある。
提供:建通新聞社